日蓮大聖人御書全集[新版] - 撰時抄の感想 (160ページ)
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御金言集より「王地に生れたれば身をば随えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず」所謂鎌倉仏教がどれも国家権力に都合の良い現実逃避の他力本願、加持祈祷、坐禅、小乗戎と現実を直視せず諦め特権階級優遇措置ばかりで民衆に根ざした仏教は皆無で又末法でも有るに法華経仏教教団が修学された天台宗すら台密化し皆無で改宗改革よりも立教開宗へと舵を切られたのは親鸞の逸話でも有る様に旧習に縛られた改革より遥かに即効性も有り直接民衆に飛び込める優位性が大きかったと拝せる。自身が末法の上行菩薩の化身再誕ひいては未来の末法の本仏に成るその道程を考えると命に及ぶ迫害は覚悟しなければ成らない心境は如何にと思う。後に厚遇も断る事から時の権力者への敵対心と民衆への慈愛の双方入り乱れる短い御文では有るものの背景知るとそう思ってしまう。
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