日蓮大聖人御書全集 - 上野殿御返事⑩[雪中供養御書]の感想 (1554ページ)
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上野から身延山。歩くと40km10時間。佐渡に比べれば近いが大変。海辺は木を財、山中は塩を財。旱颰に水が財、闇中に灯を財、妻は夫を財、夫は妻を命を賭して護る、王は民有っての王で故に親で有り、民衆は食は天の恵み。ここ三年は日本の大疫病で半分位は減った。去年の七月より大飢餓枯渇で里市も遠い無縁の者と山中の僧等は生きるのも難しい。その上御自身の大聖人は法華経誹謗の国に生れ威音王仏の末法の不軽菩薩、歓喜増益仏の末の覚徳比丘。王も憎み民も仇と思われ衣類も薄く食も乏しく布衣は錦に思え草葉も甘露に。去年の11月より積雪で山里路も不通。年越も鳥の声も無く来訪者も無い。友あれば誰か問う心細く過す所に元日三が日の内に十字九十枚は満月である。心中も明るく生死の闇は晴れて行く。故上野殿は哀れでは有るが男気のある方。その御子息であれば藍よりも青く、水よりも冷たい氷。誠に有り難いこと重ねて御礼致す。と言う所か?
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